暮らしを選んで人生を良くするということを普遍的にしたい


お二人目の起業家さんは、今年の2月に起業をされた
株式会社 OPT LIFE 代表取締役の戸井由貴子さんです。

プロフィール

戸井 由貴子さん
慶応義塾大学にて心理学を専攻、卒後は外資系製薬会社にて精神科領域を担当する。退職後、子育てや家事に悩む中、暮らしをどうにか変えたいと幼少期から苦手な片付けを克服するため、「ライフオーガナイズ」を学ぶ。結果、30余年の汚部屋を9か月で「15分で人を招ける部屋」にし、毎日心豊かに過ごせることを実感。その経験から、片付けは、根本的な思考の整理から始め、価値観、生き方を尊重した上で、動線、収納など物理的な仕組みを作り上げるやり方の必要性を実感し、心理学的アプローチを取り入れた思考の整理に重点を置く片付けを提案している。

2014年の個人事業開始以降、年新規30軒を越える自宅訪問作業、PTAや企業、札幌市主催講座の講師などを務め、受講者は1000人を越す。その手法はNHK『あさイチ』、雑誌『CHANTO』に取り上げられる。女性が「もっと楽に心豊かに暮らすこと」を目指し、物事の根本的な整理と仕組みづくりであるオーガナイズサービスを行う。二児の母。

片づけとは自分の人生や価値観を考えること。

ー戸井さんが起業をしたいなって想い始めたのはいつ頃なんですか?

2013年の冬かな。ライフオーガナイザーという資格を取得する時に課題があったの。

それが、「誰かの家を片付ける」という物だったんだよね。

そこで初めて他人の家を片付けた後、その人が変わって行ったんだよね。

「家が片付いて良かった。」じゃなくて


「夫婦間の会話が増えた」とか、

片付けに行ったときは、専業主婦だったんだけど
結婚するまで働いていたエステの業界で、

「もう一回仕事をやりたい」ってことに気づけたとか。

そういうのを見ていたら
「日本だと片付けって、”家事の一つ”って、思われているけれども
 片付けは、人生やその人の在り方を選ぶ、という初めの手段なんだ」って
思ったの。

それでこの資格を仕事にして、お手伝いをしていきたいって思ったんだよね。

でもね、こんなこと言ってるけど、私もすごく片付けられなくって、
ずーっと、ゴミ屋敷みたいな家だったんだよね。



ーなんで片付けられなかった、から片付けように代わるんですか?


片付けって、ただ「いらないものを捨てる」ってイメージがあるかもしれないけど、
結局、物が「いる・いらない」の判断って、「あなたにとって、要るものと要らないものってなんですか?あなたの価値観は何ですか?」って事なんだよね。だから私は、資格取得を通して、自分の軸がしっかりついたのかもしれない。

家が片付いていたりとか、モノが少なく厳選して持ててる人って
物を持つときの価値観が明確になってるんだよね。


ー多分捨ててもいいものなんだけど、いつか捨てるかもしれないから取っておく。
 見たいのが私は多いかもしれないです。

そうだよね。それってなんでそうなるのかって紐解いていくと、
やっぱりね不安なんだよね。
「いつか使うかもしれない」っていう感情は、
決してプラスの感情じゃないんだよね。

この資格を取るときに、一番初めに聞かれるのがね

・あなたはどういう暮らしがしたいですか?
・どういう人生を生きたいですか?
・何が一番大切ですか?

っていう3つなの。
資格取得の勉強を始めた時の私は、専業主婦だったから、
その日のご飯とか洗濯しなきゃとか家事のことばっかりで
どう暮らしたいとかどう生きたいっていうことを
結婚してから考えたことが無かったの。一度も。

だからさっきの3つの問いが
すごく衝撃だったんだよね。

でも、モノを選んでいくって、自分の人生を選ぶって事と一緒で。

自分が送りたい人生に、必要な物ってなんだろう。
必要な時間の使い方って何なんだろう。
って考えていくって事なんだよね。

なので、例えば家を建てる・買うってなったときには、

「きれいな家が手に入ります!わーい!」
じゃなくって、
自分が送りたい人生のために、
「時間を資源ととらえて、家の中に何を置くのか」っていう事なんだよね。

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